園長・豊島区私立幼稚園連合会 副会長
並木 秀一 先生
土と木に囲まれた園庭で、一人ひとりの「根っこ」を育てる。
「地域とともに歩み続ける並木幼稚園の幼児教育」
豊島区椎名町の住宅街に佇む並木幼稚園。昭和29年の創立以来、「体育・徳育・知育」の調和を大切にし、豊かな自然に囲まれた園庭で子どもたちの健やかな成長を見守り続けています。設置者である並木秀一先生に、幼稚園への思いや教育への考え方についてお話を伺いました。
――並木幼稚園の歴史と、先生ご自身が幼稚園に携わることになった経緯を教えてください。
並木幼稚園は昭和29年に創立し、地域の皆さまに支えられながら今日まで歩んできました。私自身、この幼稚園を受け継ぎ、先代から受け継がれてきた「子どもを真ん中に考える教育」を大切に守ってきました。卒園した子どもたちが親となり、今度は自分の子どもを連れてきてくださることも多くあります。そうした姿を見るたびに、この地域で幼児教育を続けてきた責任と喜びを感じています。
――並木幼稚園が最も大切にしている教育について教えてください。
幼児期は、知識をたくさん覚える時期というよりも、人としての土台をつくる大切な時期だと考えています。並木幼稚園では、「体育・徳育・知育」の三つをバランスよく育てることを教育の柱にしています。たくさん体を動かし、友達と関わり、遊びの中で考えたり工夫したりする。その積み重ねが、将来につながる力になると信じています。子どもたち一人ひとりの個性を認めながら、自信を持って成長できるよう寄り添うことを大切にしています。
――並木幼稚園ならではの特色を教えてください。
都心にありながら、土の園庭と木々に囲まれた自然環境があることは大きな魅力です。四季を感じながら遊び、虫を見つけたり、草花に触れたりする経験は、子どもたちの感性を豊かに育ててくれます。また、年長児の山登りなど、体験を通して挑戦する機会も大切にしています。友達と励まし合いながら目標を達成する経験は、大きな自信につながっています。
――先生方が子どもたちと接する際に心掛けていることはありますか。
子どもたちを一人の人格として尊重することです。できたことはしっかり認め、小さな成長も見逃さず言葉にして伝える。そして、失敗した時も頭ごなしに叱るのではなく、「どうしたらよかったかな」と一緒に考えることを大切にしています。幼稚園は安心して挑戦できる場所であってほしいと思っています。
――保護者との関わりについてはいかがでしょうか。
幼児教育は、幼稚園だけでも家庭だけでも成り立ちません。だからこそ、保護者の皆さまと信頼関係を築き、子どもの成長を一緒に喜び合える関係を大切にしています。毎日のちょっとした出来事でも共有しながら、お子さまの成長を共に見守る存在でありたいと思っています。
――これから幼稚園選びをされる保護者の皆さまへメッセージをお願いします。
幼稚園は、お子さまにとって初めての社会です。その場所で何を学び、どのような経験を積むかは、その後の人生にも大きく影響します。並木幼稚園では、知識だけではなく、人を思いやる心や、自分で考え行動する力、最後まで頑張る気持ちを育てていきたいと考えています。子どもたちが毎日「幼稚園って楽しい」と笑顔で通える場所であり続けること。それが私たちの一番の願いです。地域の皆さまとともに、これからも一人ひとりの子どもの成長を温かく支えてまいります。
――豊島区私立幼稚園連合会の役員としてもご活躍されていますが、今後、連合会に期待されることをお聞かせください。
豊島区には、それぞれ特色ある私立幼稚園があります。教育方針は違っても、「子どもたちの健やかな成長を願う」という思いは、どの園も同じです。豊島区私立幼稚園連合会は、各園が互いに学び合い、協力しながら幼児教育の質を高めていくための大切な組織です。近年は少子化や保育ニーズの多様化など、幼児教育を取り巻く環境が大きく変化しています。そのような時代だからこそ、一つの園だけではなく、豊島区全体で幼児教育の魅力や価値を発信していくことが重要だと考えています。また、園長同士や教職員同士が情報交換を行い、互いの実践を共有しながら切磋琢磨できる場であり続けてほしいですね。
さらに、幼稚園を探している保護者の皆さまに、「豊島区にはこんなに魅力的な幼稚園がある」ということを、より分かりやすく発信していくことも連合会の大切な役割だと思っています。各園の個性を尊重しながら、地域全体で幼児教育を盛り上げ、子どもたちの未来につながる活動を続けていけたら嬉しいですね。
――並木先生。本日はありがとうございました。





